プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワーとは、日本語で「保存された花」という意味です。
造花ではなく、生花を基に作られているため、造花とは違うものとして取り扱われています。ドライフラワーとは全く別物です。

英語では【Preserved flower】というのが表記になりますが、海外では、flower preservation や floral preservation という言葉が使われています。
日本人にはどれをとっても発音がちょっと難しい言葉ですね。

プリザーブドフラワーの特徴と作られ方

プリザーブドフラワー・アレンジ その1

プリザーブドフラワーは、もともとの生花のうちに一度色を抜き、特殊な染料で再度色付けをする作業をして作られています。
生花や草木を乾燥させたドライフラワーとは違い、色鮮やかな見た目はもちろん、ソフトな風合いは手触りも生花と同じように柔らかく、みずみずしさがあります。

近年では、多数の花種や葉物、実物が作られるようになり、バラ、あじさい、カーネーションを始め、ラン系、菊系、ユリ系など次々と新花材が発売されています。

色合いも特徴で、着色により、色を付けるので、生花には存在しない色などのカラーバリエーションもプリザーブドフラワーならではです。

生花でもなく、ドライフラワーでもなく、限りなく生の花に近い質感をもった注目のお花です。

保持期間とよく使われる用途

プリザーブドフラワーは保存状態にもよりますが、通常は数年その自然のみずみずしい美しさを楽しむことができます。生花なら季節によっては1日~数週間で枯れてしまいますが、プリザーブドフラワーなら水も光もあたえることなく、鮮やかで色あせしにくいお花を長期間楽しんでいただけます。

その魅力的な特徴から、フラワーギフト(母の日・お誕生日・敬老の日・ご結婚・ご出産祝いなど)や贈り物として大変人気があります。

プリザーブドフラワーの歴史

1991年にフランスのヴェルモント社がプリザーブドフラワーを初めて作りました。同社は、その製法と特徴から「長寿命の切花製法」の世界特許を取得。その後、ヴェルモント社は、バラの世界的な生産地で、一年中薔薇の供給可能な南米に、プリザーブドフラワーの生産工場を設立し、本格的に生産を開始します。

このプリザーブドフラワーの生産を期にその他のメーカーも動き始めました。いろんなメーカーが生産を競争することで、生産やカラーバリエーション、加工のクオリティーも向上していきます。今でも毎年、新しい種類のプリザーブドフラワーが生まれ、世界中のアレンジメントアーティストにも驚きと感動を与えてくれています。

プリザーブドフラワーの保存(保管)方法

プリザーブドフラワー・アレンジ その2

長く楽しんでいただくための注意点は、まず湿度と温度です。

最適といわれる環境は湿度40~60%、気温18度~25度 あたりです。
湿気 と温度の高い場所に保管されますと、吸いあげた着色料が染み出したり、花びらの透け、斑点が出てきます(湿度が戻れば元に戻ります)。

エアコンの風が直接当たるところなどの乾燥した所や直射日光、強い光の場所に保管しますと、花びらが硬くなりヒビ割れや色の退色、劣化症状が発生します。一度ヒビ割れた花びらは戻りませんが、パサパサになった花びらは湿気のあるところにしばらく置きますとしなやかになります。

直射日光も大敵です。直射日光に3日当てると、たとえば濃いピンクですと→薄い白っぽいピンクに退色します。この退色した色は元には戻りません。


フラワースタジオ プリズムからひとこと

特殊な技術で一輪一輪作られるプリザーブドフラワーは生花に比べると少し高価なのが玉に傷ですが、生花にはないさまざまな色合いがあり、その発色はお花が持つ吸い上げる力で染めていますので、とても自然です。その色合いを活かして個性的なアレンジを楽しめるのも大きな特徴です。
また、花粉がありませんのでアレルギーをお持ちの方やお見舞い等でも大変喜ばれます。(香りはご要望により、おつけすることができます)

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