仏花として、お葬式や法要のお供え用などに最適なプリザーブドフラワーの一覧です。

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仏花・お供え用のプリザーブドフラワーについて
仏壇には必ず生花をお供えしなければならないとお考えではありませんか？実はそんな決まりはありません。仏教的な「命の大切さ」であるとか、「命のはかなさ」という意味がこめられ、仏花には生花が用いられてきました。もちろん、生花は美しいのですが、枯れたり腐ったりしやすく、実はとても手がかかります。特に高齢になると、毎日のように水を入れ替えることもとても大変です。そこでおすすめしたいのがプリザーブドフラワーです。プリザーブドフラワーは、お水を与える必要がないので、ほとんど手がかかりません。今、多くの人たちが、仏壇にお供えする花にプリザーブドフラワーを選んでいます。本記事では、仏花としてのプリザーブドフラワーについて詳しく解説しています。仏花のお世話が大変だと感じている人は、まずは読んでみてください。

プリザーブドフラワーについて
まずはプリザーブドフラワーについて簡単にご説明しておきましょう。プリザーブドフラワーは、よく「枯れない花」と表現されています。最近は、お花屋さんでもプリザーブドフラワーが店頭に並べられていることがあるので、なじみのある人も多いのではないでしょうか。プリザーブドフラワーは造花ではありません。よく、間違って認識している人もいるようですが、あくまで本物のお花を加工したものがプリザーブドフラワーです。プリザーブドフラワーは、特別な液体により生花を加工したものなので、実際のルックスも、生花とあまり変わりません。生花には水をあげなくてはいけませんが、プリザーブドフラワーには水をあげる必要はありません。ただ、水やりの必要がない代わりに、温度や湿度などをしっかり管理する必要があります。「枯れない花」と呼ばれますが、特別な加工が施されているため、やはり少し気を遣ってあげる必要はあります。プリザーブドフラワーは、長期間、美しさが保てるように作られているのに、扱いを誤ってしまうととても残念なことになってしまうので、高温多湿や直射日光、温度変化の激しい場所は避けて供えることが重要です。

プリザーブドフラワーの寿命
枯れないプリザーブドフラワーにも寿命はあります。日本におけるプリザーブドフラワーの寿命は2～3年程度が一般的です。夏は高温多湿、冬は低温乾燥という日本の気候は、プリザーブドフラワーにとっては厳しい気候だといえます。ただ、それでも生花とは比較にならないほど長く美しさを保ってくれるので、仏花としてはとても魅力的です。

プリザーブドフラワーが仏花としておすすめなわけ
プリザーブドフラワーは、多少は扱いに気をつけるべきところもありますが、生花と比較すると、やはりその扱いは簡単です。そのため、毎日しっかり面倒をみないといけないお供えのお花をプリザーブドフラワーに変えることで、さまざまなメリットを受けられます。

頻繁に花を取り替えなくて済む
生花に特別な加工を施して作るプリザーブドフラワーは、生花のようなルックスと質感を持っていますが、その美しさを長期間保つことが可能です。プリザーブドフラワーは、保存用のケースなどに保管すると、数年は美しさを保てるので、仏花としてお供えする場合も、それほどお世話に神経を使う必要はありません。生花の場合、毎日お水を与えて一生懸命世話をしても、せいぜい1～2週間程度しかもちません。真夏はもっと寿命が短くなります。1ヶ月、1年という期間で考えると、手間だけでなく、多くのお金がかかってしまいます。プリザーブドフラワーにすれば、生花ほど頻繁に花を取り替えなくて済みますし、長い目で見ればかなり経済的です。

お手入れが楽
長持ちするプリザーブドフラワーとはいえ、お手入れは必要です。ただし、生花のように水をあげる必要はありません。ただし、温度や湿気には気を配らないと、花びらや葉が散ってしまうことがあります。そのため、ときどき掃除をしたり、落ちた花びらを除くという作業をしなければならない場合もありますが、生花よりは手がかからないのでお手入れも楽です。

アレンジがたくさんある
仏壇にお供えする生花の仏花は、基本的に和風アレンジのものが多いようです。プリザーブドフラワーは、仏花とはいえ、アレンジがたくさんあるので、家やお部屋の雰囲気に合わせて選びやすいので重宝します。もちろん、プリザーブドフラワーなら、仏花らしい仏花、たとえば菊やユリからあまい雰囲気のバラまで、豊富なアレンジの中から選べます。プリザーブドフラワーは、すでにそのまま飾れる状態になっているので、生花（切り花）のように生ける作業をする必要もありません。これもプリザーブドフラワーの大きなメリットだといえるでしょう。

香りがない
生花には香りが付き物です。元気なお花の香りであれば問題はありませんが、枯れてくると、特に菊やユリなどは鼻をつくような悪臭を発することもあるので、とても手がかかります。プリザーブドフラワーの場合は、このような香りは元々ないですし、枯れたり腐食したりすることはないので、たとえば、近場に旅行するような場合でも、特に気にせず出かけても悪臭が発生することはありません。仏花を生花からプリザーブドフラワーにするだけで、生花が枯れる際のあの悪臭からも解放されるのです。

プリザーブドフラワーの基本的な取り扱い
プリザーブドフラワーは、あまり手はかからないものの、取り扱いには注意すべき点もあります。ルックスは生花に近くても、性質はまったく異なるプリザーブドフラワー。その基本的な取り扱いの方法についてここでチェックしておきましょう。

水はあげない、水はむしろ敵
プリザーブドフラワーは、ルックス的には生花にとても近いのですが、水をきらいます。水はプリザーブドフラワーにとって天敵です。カビが発生してしまう可能性があるので、プリザーブドフラワーには水をあげないようにしましょう。

直射日光も敵
プリザーブドフラワーは直射日光にも弱く、長時間さらしてしまうと、色あせてしまうことがあります。なるべく直射日光の当たらない場所に置くようにしましょう。

エアコンも敵
プリザーブドフラワーは、湿気にも弱いのですが、乾燥にも弱いという特徴があります。適度な湿度コントロールが要求されるため、エアコン自体は問題ありませんが、エアコンの風がプリザーブドフラワーに直接当たってしまうと、過度に湿気が失われてしまい、ヒビ割れを起こすことがあります。
お供えするときは、仏壇にふれないよう気をつける
生花の場合、仏壇に花びらが落ちた状態で放置してしまうと、そのままこびりついてしまうことがありますが、これはプリザーブドフラワーの場合でも同様です。夏など、温度も湿度も高い状態だと、仏壇の塗面を傷つけてしまうこともあるので、花びらが落ちないように気を配る必要があります。また、仏壇の内側などにも接触しないよう気を付けましょう。

花びらの透過を防ぐには
プリザーブドフラワーの花びらは、湿気が多くなってくると透過してしまうことがあります。湿度をコントロールすることで、ある程度元の状態に戻すことができるので、除湿剤を入れた箱などにプリザーブドフラワーを入れ、しばらく置いてみましょう。ただし、乾燥させすぎにも要注意です。そのまま飾っていただいても湿度が低くなるとまた張りのある花びらに戻りますのでご安心ください。

掃除の方法
プリザーブドフラワーをお供えしてしばらくすると、ホコリが気になってきますが、どうやって掃除すればいいのでしょうか。やさしく扱わなければならないプリザーブドフラワーの掃除にはドライヤーを使います。ドライヤーをColdにセットして、少し離れた位置からホコリを飛ばすか、優しく息をフッと吹きかけて飛ばしてください。なかなか飛ばせないホコリは、やわらかいブラシなどでやさしく取り除いてください。

仏花によく使われるプリザーブドフラワー
仏花によく使われるお花をご紹介します。仏花は3色、もしくは5色でそろえるのが普通です。

菊
菊は仏花の代表格。日本では1000年以上前から珍重されてきました。年間をとおして生花として手に入れられることも、仏花として好まれている理由です。また、菊は品種も豊富で、雰囲気の異なるものも多いので、選択肢が豊富です。品種を変えることでアレンジも簡単にコントロールすることができるので、とても重宝します。

バラ
バラは棘があるため、お供えとして敬遠されることもあります。しかし、これを完全にタブーと考えるかどうかは、ご遺族次第です。特に故人がバラを愛していたというならば、この美しい花を敬遠する理由などありません。実際、仏花としてバラを選ぶ人はたくさんいます。ちなみに、プリザーブドフラワーの場合、お花だけで茎の部分は人工的に作りますので棘を気にする必要はありません。バラは今では仏花の中心になっているといっても過言ではありません。プリザーブドフラワーのバラの種類は、色・大きさ・形は他の花と比べてとても豊富です。

カーネーション
カーネーションといえば、母の日です。母の日に贈るカーネーションは「赤」が好まれますが、すでに亡くなられている場合は淡い色を贈ることが多いようです。バラや菊など他の花と組み合わせてトータルで考えてアレンジすると、カーネーションの持ち味の優しさが発揮されます。

まとめ
仏花としてのプリザーブドフラワーについてご紹介してきました。お供え花を生花からプリザーブドフラワーに変えることで、お手入れは格段に楽になります。また、長持ちするので、価格は高いものの、長期的に見るととても経済的です。仏花への水やりやお手入れを苦痛に感じ始めている人は、プリザーブドフラワーを考えてみてはいかがでしょうか？